映画「グラン・トリノ」、この作品のキャッチコピーは「映画史上、最も優しい衝撃のラスト…」

なるほど、そういうことかと思わせるラストの展開が胸を打ちます。
なにしろ、このストーリー展開ですし、主人公は老いたりとはいえ元ハリー・キャラハンですからねぇ。
しかも中盤、やはりモン族のチンピラ1人をウォルトがボコボコにするシーンもあり、誰だってラストはもう1つの選択肢を期待すると思うんですよね。
銃を手にチンピラに見栄をきる姿はまさにハリー・キャラハンの再来といえます。

「いよ、千両役者!」のかけ声の1つも掛けてあげたいくらい。
ただ、もしこの物語の結末がそのもう1つの選択肢だった場合、ここまで胸を打つ作品には成り得なかったでしょうね。
ウォルトがスーとタオの未来を守るために選んだ選択はあまりにも悲しくせつないものでした。

用意周到に伏線の張り巡らされた脚本も素晴らしく、会話の面白さも特筆ものです。
ウォルトと行きつけの床屋との会話など、意外とお茶目なウォルトの性格が伺えてけっこう笑えます。